コンビニで買い物する時、普段はコンビニ店員の顔なんて見ない。
商品レジに置いて、財布広げてお金置くだけだ。
ありがとうございましたの一言はいうことにしているけど、
顔見てまでは言わない。
今日ものすごく丁寧な接客されて、思わず顔を上げたらすごく純粋そうな女子高生っぽい店員だった。
はじめてのバイトなのかな?とか思って。。。
その女の子がほんとに素朴な感じがして、
こんな妄想ストーリーを思いついてしまいました!!!!!!!!!!11
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吉田明美は平凡な中学2年生だ。
クラスではハジケた女の子達のグループに所属しているが、その中では地味な方だ。
グループのリーダー的存在は相沢ゆいな。ゆいなは母親も若く、仲間たちの中でも群を抜いてファッションセンスが良い。ゆいなが見つけてくるアイテムは、必ずみんなの先駆けとなっている。
明美やゆいな達女子中学生が参考にしているオシャレ雑誌はプチキュートだ。プチキュートには流行にそったファッションスタイルだけでなく、チープコスメ(中学生でも手に入るような低価格な化粧品)、メイクアップのページや占いの特集を組んだページ、ちょっとオトナな体験談なんてページもある。もはや今時の中学生のオシャレへの目線はOL達と大して変わりないのだ。
明美はプチキュートを毎月25日の発売日に必ず手に入れていた。都合が悪くどうしても買いに行けない場合は、母に頼んで買ってきておいてもらうのだ。翌の26日にはクラスの女子の間ではプチキュートの話題でもちきりになる。その為にも明美はプチキュートを開くと隅々にまで目を通す。もちろん女子たちの話についていく為でもあったが、明美自身、純粋にファッションに興味を持っていたからだ。
今日はその25日の発売日だった。部活のバトミントンクラブが終わると、同じ部活のエリと一緒に最寄の書店に自転車を急がせた。
「今日、プチの発売日だよ~!明美ちゃんとお金持ってきた?」
「もちろんだよ~!今月って表紙が明日香ちゃんなんだよね。楽しみ~~~~」
明日香ちゃんとは、プチキュートの人気モデル、山城明日香だ。15歳だが大人びた表情を見せる。凛とした目もとと愛らしい唇が特徴だ。
「明日香ちゃんか~、私、マナカの方が好きだなぁ。」
エリが言う。マナカとは明日香と並ぶ人気モデルで、ハーフの女の子だ。明日香が和だとすると、マナカは洋。二人が現代の女子中学生たちのファッションリーダーだ。
明美は家へ着くと急いで夕食を食べ、自分の部屋に戻ってプチキュートを開いた。見開き2~3ページに明日香の特集ページが組組まれていた。”15歳は、オトナノ女の子”の見出しの下、流し目で口を尖らせた明日香がダルメシアン柄のコートを見事に着こなしていた。
『わあ・・・!やっぱり明日香ちゃんかわいいっっっ。』
次のページを開くと、今度はガラッと変わって白い丸襟のコートを羽織っている明日香の姿が映っていた。こちらは目じりを下げでピンク色のチークでかわいらしさを演出している。どちらの明日香も魅力的だが、明美は2枚目の写真のコーディネートに釘付けだった。
『かわいいっ。白いフワフワのコートからフリルワンピがのぞいてて、超女の子ってカンジ。こんな服いくら位するんだろ。きっと高いんだろうなぁ。』
明美がページの左下隅に目を向けると、『ヴィンテージウールコート/26000円』と書かれていた。
『ゲッ。高っ。無理無理…。』
明美の月の小遣いは1500円だった。例え月の小遣いが3千円だとしても5000円だとしても、中学二年生にとって2万6千円のコートはあまりに高価なものだった。
しかし、明美は翌日もその翌日も、同じ写真を長い間見つめたいた。かわいい。欲しい。例のコートがどうしても欲しくなってしまった。更に、その写真の次のページに組まれていたバレンタイン特集も明美の洋服への購買意欲を高めた。こちらの見出しは”運命の日、みんなはどんな服着ていく?”だ。クラスの男子の松原友哉を思い出した。明美が気にしている男の子だ。
友哉は頭もよくスポーツも人並み以上にできた。もちろんクラスで人気者だ。1年の時に相沢ゆいなと付き合っていたみたいだが、別れてから二人は仲が悪いらしい。明美と友哉の接点は特になく、あると言えば同じクラスだということぐらいだった。
この世に恋心が存在してなかったら、女達は年に1~2度しか服を買わず、ムダ毛もボウボウだろう。イイ男に2秒以上見つめられたら、女は一段ときれいになれる。
恋心にも背中を押されて、明美はついに母に話を持ち出した。
「お母さぁん。お小遣い上げてくんない?」
「ええ、なんでまた?」
母は流しで食器を洗いながら明美を背にしたまま答えた。
「服がほしい~~」
「あるじゃない。いっぱい。まだ着れるのが。」
明美はソファの上に寝転がったまま口をへの字に曲げた。
「違うの。かわいいのがあってどうしてもそれが欲しいの。」
「ん~、それはいくらするものなの?」
食器を洗い終えた母が手を拭きながらこちらへやってくる。
「んー、高いよ。」
「だからいくらよ?」
「…2万ちょっと。」
「高っか!!!なんでそんな高いものが必要なのよ~!」
明美の母は流行のファッションにこだわりを持たない人間だった。『このシャツ学生のころから着てるのよ~、素敵でしょう?』なんていいながら時代錯誤な色をしたシャツを着たりする。
「はあ。。。やっぱりお母さんに言うんじゃなかったよ。ねえ、じゃあもうちょっとお小遣い上げて?」
「いくら?」
「3000円位かなぁ。みんなと比べたら少ない方だよ。それでも。」
母は目を丸くして言った。
「まぁ!みんなのうちはそんなにお小遣いあげてるの?いいわねぇ~。でもうちはみんなのうちみたいにお金があるわけじゃないのよ。貧乏なの。ほほほ。」
ほほほじゃねーよ、ほほほじゃ。。明美は全身の力が抜けた。
「お金無いのは知ってるけど、服だって滅多に買ってもらえないじゃん。お小遣いがこんなに少ないんじゃ、お金貯めて服を買うことだってできないよ!」
「仕方ないのよ。うちはお父さんの給料で全部やってるんだから、そんなにお金欲しいならお父さんに頼みなさい。」
「やだよ。絶対許してくれるわけない。」
明美の父はとてつもない頑固おやじだった。おまけにとんだケチ野郎ときたもんだ。『なにぃ?金が欲しいだとぉ~!?』そう言われるのは目に見えてた。
「ねえいいじゃん。お母さんが黙ってなんとかしてよ!」
「できませんよ。お母さんはそんなこと。」
母と揉めていると丁度そこに父が風呂から出てきた。パンツ一丁で頭にタオルを乗せていた。長風呂が好きな父は肌を赤らめ肩から湯気をだしてた。
「おいおいどうしたんだ二人で揉めて。」
「明美がお小遣い上げてくれってゆうんです。欲しい服があるみたいで。」
すぐさま母が父に告げ口した。
「服だけじゃないけど、いろいろ欲しいものがあるのに今のお小遣いじゃ全然足りないよ!」
「ほう。その欲しいものってなんなんだい?」
「服とか。」
「服とか?」
「服もお金かかるけど、友達と遊んだりするのにも色々お金かかる。」
「なんで子供が遊ぶのにお金がかかるんだい。」
父が面倒臭い質問をしてきた。こうゆう時の父の質問の意味は答えを求めるものじゃない。言いかれば『金のかかる遊び方なんかするな。父さんの中学生時代なんか遊ぶのに全然金かからなかったぞ。そんな変な遊び方するぐらいなら勉強しろ。』こういうことだ。
あ~つかれちった。
ちょっとここまで。
続きは気が向けば書きます。
全部読んでくれたらマジでせつなさ伝わると思いますww
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